Story
Princess Legができるまで

 この課題をやりたい気持ちを頓挫しない為、様々な方に会うたびに「ガラスの義足」の話をしていた。とても好意的に受け取ってくれる女性が多く、有難いことに様々な情報とアドバイスを沢山送って頂いた。国内外の情報を調べているうちの何人もの素敵な女性たちの活躍を知った。

この義足を作ろうと思ったきっかけをくれたエイミー・マリンズさんだけでなく、切断ヴィーナス、片山真理さん、GIMICOさん、ビクトリア・モデスタさんなど障がいを持つ多くの女性の活躍も知るきっかけになった。
義肢装具サポートセンターの入口には切断ヴィーナスの写真が多く飾られていた。その中でも特に大西瞳さんがスキューバダイビングをしている写真に心奪われた。義足で海に入れること、ましてはスポーツまで楽しめることに驚き、何より写真の美しさに心奪われた。やりたい事があれば出来ない事は無いのだと教えて頂いた一枚であった。六本木で行われたバリアフリーファッションショー・バリコレで見た彼女たちの姿も美しく凛とした姿に心奪われた。
片山真理さんは、2016年の「Roppongi Crossing」で初めて作品を見て知った。何より作品の迫力と繊細で触れると壊れそうな緊張感、女性の気持ちが凝縮されたような雰囲気の空間に圧倒され、義足を使っている方だとは気がつかなった。彼女の作品を知る中で「High Heel Project」ということを行っている事を知った。既にやりたいと思い悩んでいることを行っているアーティストがいたこと、それがとても素敵な作品になっていることに勇気付けられた。gimicoさんのモデル写真の迫力やカッコ良さ、パラリンピックのフラッグハンドオーバーセレモニーの堂々とした姿やポスターの美しさに惹かれ、彼女のお店で脱毛をしてもらった時に受けた印象と全く違う一面に驚いた。エイミー・マリンズさんのTEDでのトークやCREMASTER 3やアレキサンダー・マックイーンのショーの義足や、ビクトリア・モデスタさんのMITメディアラボとのコラボレーションでテクノロジーと融合したファッション性の高い義足を履きこなすアーテイストの存在も知れた。彼女たちは確かにとても辛いリハビリを耐え、今があることは確かである。
そのリハビリの努力と感動物語にばかり目を向けられているのも疑問であった。それは彼女たちの人生の一部でありその他に行ってきたこと、感じた事がMIXされ出来上がった「自信」が垣間見れる。女性の生き方としてとても尊敬でき美しい女性を知れたことが作品を作る原動力になった。

彼女たちの足はスマホの様に「身体拡張」が出来る可能性と柔軟性に溢れた足を持っていると考えている。その足はやりたい事は何でも出来る可能性にも繋がっているのだと気づかせてくれた。
アスリートやモデル、アーティストなど、多方面に活動する方々に触れたが、どの方も魅力的な方ばかりであった。

引用:スプツニ子!「ロレアル・ユネスコ女性科学者 日本特別賞」受賞の思いを語る 2016/8/30 (TUE) 21:00
https://www.wwdjapan.com/322367